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2022年8月の事業承継M&Aマーケット概況 ~さらに増加した投資会社買い手の事業承継M&A〜

月刊事業承継M&Aレポート

2022.09.28

 2022年8月のM&A件数は334件で、前年同月比4.4%の増加となった。マーケット別ではIN-INが256件で前年同月比0.4%減、一方、IN-OUTは45件、同7.1%増、OUT-IN は33件、同57.1%増であった。同月の事業承継M&A(注1参照)は47件、前年同月比17.5%増であり、このうち投資会社買い手のM&Aは10件を占めた。月別で投資会社買い手のM&Aが2桁に達したのは、2022年3月(11件)以来2回目である。


 今月買い手の投資会社名をみると、独立系、銀行系、外資系、また、総合商社系など様々だ(図表1参照)。今年1~8月の投資会社による事業承継M&Aは52件となった。買い手として登場する投資会社は広がりをみせており、今年の年間件数は過去最多であった昨年の60件を上回ると予想する。


(図表1)2022年8月 事業承継M&Aの買い手となった投資会社 

 (注)公表ベース。上記には2022年8月、複数の案件を公表した投資会社を含む

(出所)レコフM&Aデータベース((株)レコフデータ提供)


(注1)M&A件数は、株式会社レコフデータがニュース・リリース等公表資料などから集計しているデータによる
IN-IN:日本企業同士のM&A
IN-OUT:日本企業が当事者1(買い手)、外国企業が当事者2(売り手)となるM&A
OUT-IN:外国企業が当事者1(買い手)、日本企業が当事者2(売り手)となるM&A

ここでは公開情報から収集した「売り手の経営者や個人株主が株式の大半あるいは一定規模を売却した案件(オーナー系企業売却案件)」を事業承継M&Aと定義。
ただ、事業承継M&Aは捕捉不可能な未上場企業同士の非公開案件が多く、実際の件数はこの数倍と言われている。
公表ベースでデータを収集しており、未完了案件を含む。

 

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