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月刊事業承継M&Aレポート
4月の件数は435件で、前年同月比16.0%の増加となった。マーケット別ではIN-INが344件で前年同月比15.1%増、IN-OUTは71件、同20.3%増、OUT-IN は20件で同17.6%の増加だった。同月の事業承継M&A(注1参照)は90件で、前年同月(66件)比36.4%の増加。月間の件数としては2024年3月の87件を上回り月間では過去最多となった。この中で投資会社買い手のM&Aが8件あった。
クレアシオン・キャピタル(東京都)は、管理・運営するファンドが出資するKXホールディングス(東京都)を通じて、就労移行支援事業所運営のスマイルハート(千葉県)を買収した。創業オーナーから全株式を取得した。同社は2020年設立。5事業所を展開する。利用者視点で開発した独自のプログラムを有する。利用者が安心して通える環境構築で工夫が取り入れられている。KXHDは未就学児から成人までの幅広い層に対し、療育から就労支援に亘る広範なサービスを提供している。
事業承継投資の事業承継機構(東京都)は、とび工事業の鳶小澤組(宮城県)を買収した。オーナーから全株式を取得した。同社は1971年創業。鳶・土工、鋼構造物、機械器具設置工事を行う。足場組立・鉄骨架設・山留工事など鳶業務全般から、鉄骨建方・本締め工事など鉄骨関連全般、鉄骨組立・機械設置などプラント関連全般まで、多岐にわたる事業を展開している。
最近では大手百貨店が中小の食品メーカーの事業承継を支援する投資会社を立ち上げた。2023年、投資会社による事業承継M&Aは通年で80件であった。今年は1~4月で既に36件であり、投資会社の設立が増えていることなどに鑑みると年間で100件を上回る可能性が高いと考えられる。
(注1)M&A件数は、株式会社レコフデータがニュース・リリース等公表資料などから集計しているデータによる
IN-IN:日本企業同士のM&A
IN-OUT:日本企業が当事者1(買い手)、外国企業が当事者2(売り手)となるM&A
OUT-IN:外国企業が当事者1(買い手)、日本企業が当事者2(売り手)となるM&A
ここでは公開情報から収集した「売り手の経営者や個人株主が株式の大半あるいは一定規模を売却した案件(オーナー系企業売却案件)」を事業承継M&Aと定義。
ただ、事業承継M&Aは捕捉不可能な未上場企業同士の非公開案件が多く、実際の件数はこの数倍と言われている。
公表ベースでデータを収集しており、未完了案件を含む。
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