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最近の主な事業承継M&A
8月の件数は398件で、前年同月比18.8%の増加となった。マーケット別ではIN-INが325件で前年同月比27.5%増、OUT-IN が29件で同20.8%増、一方、IN-OUTは44件、同21.4%減となった。同月の事業承継M&A(注1参照)は59件であり、前年同月(62件)に比べて4.8%減少した。うち、自動車部品・自動車整備関連のM&Aが5件公表された。
機械工具・配管資材・マテハン機器販売のMINEZAWA(愛知県岡崎市)は、切削工具、設備機械卸売の古橋(静岡県浜松市)を買収した。全株式を取得した。古橋は1973年設立。静岡県、愛知県の自動車メーカー、Tier1・2サプライヤー向けの事業を展開している。後継者が不在だった。MINEZAWAは営業基盤・経営資源を活用してシナジーを最大化する。古橋は新たな商材や販路の拡大を図る。
浜松いわた信用金庫(静岡県浜松市)が出資し、スタートアップ関連サービス提供のケップル(東京都)の全額出資子会社のケップルキャピタルが運営する浜松いわた事業承継1号投資事業有限責任組合は、トランスポーター(キャンピングカー含む)内装設計・施工・販売、自動車販売・修理などのオグショー(静岡県浜松市)とグループ会社2社を買収した。全株式を取得した。オグショーは1992年創業。日産キャラバンやトヨタハイエースをはじめ、様々な車のカスタマイズやカスタムパーツの販売を行っている。
浜松いわた信用金庫は、2023年11月、ケップルキャピタルと提携して浜松いわた事業承継1号投資事業有限責任組合を組成。今回のオグショーの買収は投資の第1号案件となった。今後はオグショーの経営体制の強化や販路拡大、DX化、ブランディングなどの支援を行う。オグショーが得意とする“遊び道具を積んで出かける車”の魅力を、ものづくりのまち浜松から全国に発信し、地域経済の活性化を目指す意向だ。
(注1)M&A件数は、株式会社レコフデータがニュース・リリース等公表資料などから集計しているデータによる
IN-IN:日本企業同士のM&A
IN-OUT:日本企業が当事者1(買い手)、外国企業が当事者2(売り手)となるM&A
OUT-IN:外国企業が当事者1(買い手)、日本企業が当事者2(売り手)となるM&A
ここでは公開情報から収集した「売り手の経営者や個人株主が株式の大半あるいは一定規模を売却した案件(オーナー系企業売却案件)」を事業承継M&Aと定義。
ただ、事業承継M&Aは捕捉不可能な未上場企業同士の非公開案件が多く、実際の件数はこの数倍と言われている。
公表ベースでデータを収集しており、未完了案件を含む。
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