saitama M&A

埼玉県のM&A

埼玉県のM&A・経済近況

総人口は2015年をピークに、以降人口減少となるとみられています。製造業、化学工業などの第二次産業の重要度が高くなっており、県の主要産業です。

埼玉県のM&A事例

埼玉県のM&A件数 – 2022年

2022年の埼玉県のM&A件数は84件と過去最高でした。
内訳(買手-売手)は、地域内-地域内 3件、地域内-地域外 26件、地域外-地域内 55件 でした。

M&Aトピックス

埼玉県の企業が買い手となった特徴的なM&A案件を、年度別にピックアップしてご紹介します。

2018年

 

アロスワン/ミドリ薬局

阪神調剤ホールディング(兵庫県芦屋市)とアント・キャピタル・パートナーズ(東京)が運営するファンドの共同出資会社のアロスワン(兵庫県芦屋市)は、全額出資子会社で調剤薬局運営の鈴木薬局(埼玉県上尾市)を通じて、同業のミドリ薬局(同県坂戸市)を買収しました。既存株主から全株式を取得。同社は1982年設立で埼玉県で4店舗を運営。アロスワングループの店舗数は計53店舗となります。
 

吉野電化工業/吉田メッキ工業

メッキ加工などの吉野電化工業(埼玉県越谷市)は、同業の吉田メッキ工業(石川県小松市)を買収しました。既存株主から全株式を取得。社名、従業員約15人の雇用は維持します。同社は1950年創業で、亜鉛メッキやバレルメッキを手がけ、大手建設機械メーカーを顧客に持ちます。吉野電化工業は売上高約40億円。硬質クロムメッキを主力としており、中部・関西地方への営業を強化するとのことです。
 

セントラルグループ/イヅツみそ

輸入車販売のセントラルグループ(埼玉県川口市)は、みそ製造販売のイヅツみそ(香川県観音寺市)を買収しました。同社は1931年創業、売上高約1億5000万円。白味噌を主力とし、四国や関西の大手スーパー、百貨店向けに販売しており、四国ではシェア3割を占めますが、後継者を探していました。セントラルグループは1871年に麦味噌の醸造会社として創業。1960年に醸造を中止し、卸売専業となりました。その後、ディーラー事業に参入。グループで食料品卸の田中徳兵衛商店(埼玉県川口市)の営業力を生かして、関東の飲食店を中心に販路を開拓するとのことです。

2017年

 

T&K TOKA/Koninklijke Drukinktfabrieken Van Son B.V.

西武ホールディングスの傘下の西武鉄道(埼玉県所沢市)は、同社が16.8%、キリンホールディングスが58.8%、横浜市が24.4%出資する第三セクターで多目的イベントホール「横浜アリーナ」(横浜市)運営管理の横浜アリーナ(同)を買収しました。キリンHDから46.2%の株式を取得し、出資比率を63%に高めます。同時に、アミューズはキリンHDから4.2%を取得。同社の出資比率は8.4%に低下します。横浜アリーナは従業員22人。西武HDは「横浜アリーナ」周辺に配するグループの「新横浜プリンスホテル」(同)などと連携を強化することで、新横浜エリアの事業基盤を強化するとのことです。
 

西武鉄道/横浜アリーナ

神戸製鋼所は、全額出資子会社で産業用ロボットなど点検・修理のコベルコロボットサービス(神奈川県藤沢市)を通じて、三菱重工業の全額出資子会社で環境・化学装置、機械・プラント設備など開発のMHIソリューションテクノロジーズ(広島市)から小型可搬型溶接ロボット(製品名「石松」シリーズ)事業を会社分割により譲り受けます。コベルコロボットサービスは社名を「コベルコROBOTiX」に変更。対象事業は人が持ち運べる軽さの溶接ロボットとして、建築鉄骨、造船、橋梁などで多くの販売実績があり、神戸製鋼所は両社の技術開発力の融合により商品力の向上、自動化提案の拡充を進めるとのことです。
 

カインズ/大都

ホームセンター経営のカインズ(埼玉県本庄市)は、体験型DIYショップ「DIY FACTORY」、DIY用品ECサイト「DIY FACTORY ONLINE SHOP」運営の大都(大阪市)に資本参加しました。カインズの高家正行副社長が非常勤取締役に就きます。両社は2016年に業務提携契約を締結し、共同での商品仕入れ・販売・売場連動などの取り組みを進めており、関係性を深化させます。リアル、ネット双方での顧客接点の拡大とコミュニティ創出、情報発信力を活かした施策の共同推進、プライベート・ブランド商品の共同開発などを行うとのことです。

2016年

 

一蔵/京都きもの学院

和装事業、ウェディング事業の一蔵は、きもの着付教室運営の京都きもの学院(大阪市)を買収しました。鴨川政太郎代表取締役の親族1人から11億9000万円で全株式を取得。同社は売上高10億1900万円。関西地区で88教室を展開し、100人を超える講師陣を擁し、毎年3000人を超える受講者がいます。一蔵は自社商品・サービスを広く提供し、運営する着方教室の「着物を着て楽しむ」お出掛けイベントなどのノウハウと京都きもの学院のカリキュラムを相互に活用することで魅力的な着方教室の運営を実現。和装需要の掘り起こしを図るとのことです。
 

ヤマト・インダストリー/ハイモールド

ヤマト・インダストリーは、特殊合金鉄など製造・販売の東洋電化工業(高知市)の孫会社でプラスチック製品製造販売のハイモールド(群馬県伊勢崎市)を買収しました。同じくシンガポール子会社のToyo Hymold International Pte. Ltd.から全株式を取得します。ハイモールドは売上高10億4500万円。ヤマト・インダストリーは中国とフィリピンの海外生産体制を構築しました。国内体制では大型成形分野へ参入し、グループの得意とする中・大型整形と合わせてシナジー効果を創出。生産能力不足での売上低迷を補い、生き残りを目指すとのことです。東洋電化工業は2005年にハイモールドを買収しました。
 

ベルーナ/ミン、ジュラン、Rin

ベルーナは、一般消費者向け女性カジュアルウェア、靴、ベルト、下着販売のミン(愛知県刈谷市)、ジュラン(同)、Rin(同)の3社を買収しました。複数個人からそれぞれ全株式を取得。3社は売上高合計13億8700万円。6Lサイズまでの「大きいサイズ専門店」として複数のオリジナルブランドを有します。自社サイトと各種ネットモールで通信販売を展開しています。ベルーナグループの総合通販事業ではネット用品商品の開発を強化。商品開発ノウハウの共有や顧客基盤の相互活用を通じて成長力を促進させるとのことです。

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