青森県のM&A・経済近況
青森県は人口減少と少子高齢化が全国よりも早いペースで進行しており、企業の後継者不足や労働力不足が地域経済における大きな課題となっています。
産業面では、食料品やパルプ・紙加工品などの製造業に加え、津軽地域を中心とした半導体・電子部品・精密機械関連産業、県南・下北地域における電子機器やソフトウェア、水産加工を中心とした食品関連産業など、多様な産業が集積しています。また、りんご、米、野菜、畜産など地域特性を活かした農林水産業も盛んであり、全国有数の農業県として重要な役割を担っています。
近年では、半導体関連産業や先端技術分野への期待が高まる一方、人口減少による市場縮小や人材確保、事業承継への対応が企業経営上の重要課題となっています。このような背景から、青森県では第三者承継によるM&Aが、企業の技術や雇用、地域産業を次世代へ引き継ぐ有効な手段として注目されています。
青森県のM&A件数 – 2025年
2025年の青森県のM&A件数は12件でした。
内訳(買手-売手)は、地域内-地域内 3件、地域内-地域外 2件、地域外-地域内 7件 でした。

(株)レコフデータの「MARR Pro」を元にレコフが作成
M&Aトピックス
青森県の企業が買い手となった特徴的なM&A案件を、年度別にピックアップしてご紹介します。
2025年
三八五流通、三八五バス/マルヨ産業運送
一般貨物自動車運送事業の三八五流通(青森県八戸市)、バス事業の三八五バス(同)は、一般貨物自動車運送業、冷凍冷蔵倉庫賃貸業のマルヨ産業運送(岩手県山田町)を10月29日付で買収していた。全株式を取得した。同社は1974年設立、従業員55人、車両台数60台。
2024年
マルイチ横浜/ヤマヨ
水産加工事業のマルイチ横浜(青森県野辺地町)は、水産加工・鮮魚出荷・冷凍冷蔵・漁業・廻来船扱・営業倉庫業のヤマヨ(同八戸市)を11月1日付で買収する。全株式を取得する。同社は1951年創業。全国各地にイカ、サバ、鮭などの八戸の水産加工製品を供給してきた。2023年11月に主要取引先のマルイチ横浜と業務提携した。連携を強化する。
2023年
地域経済活性化支援機構(REVIC)、青森銀行[プロクレアホールディングス]/南部屋旅館
地域経済活性化支援機構(REVIC、東京)は、プロクレアホールディングスの傘下の青森銀行(青森市)と共同で、温泉旅館経営の南部屋旅館(同)を5月31日付で買収する。約600万円の種類株式を引き受けるほか、創業家らから無償で株式を取得し、約80%の株式を取得する。主力金融機関の青森銀行がREVICに対して支援の申込みを行い、REVICは3月9日付で支援決定した。南部屋旅館は1950年設立、売上高4億3800万円、従業員93人。新型コロナウィルスの感染拡大の影響により業績が悪化していた。REVIC、青森銀行は経営人材を派遣する。施設コンセプトの再定義と集客強化、利益改善の全体戦略の明確化を行い、安定した収益力の確保を図る。
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