佐賀県のM&A・経済近況
総人口は1955年の97万人をピークに減少と増加を繰り返し2007年からは再び減少を続けています。農林水産業は全般的に平均以上で、第二次産業は福岡と隣接していることからも半導体や自動車関連産業のウェイトが高まっています。
佐賀県のM&A事例
佐賀県のM&A件数 – 2022年
2022年の佐賀県のM&A件数は9件でした。
内訳(買手-売手)は、地域内-地域内 1件、地域内-地域外 5件、地域外-地域内 3件 でした。
M&Aトピックス
佐賀県の企業が買い手となった特徴的なM&A案件を、年度別にピックアップしてご紹介します。
2018年
友桝ホールディングス/ハクレイ酒造
清涼飲料製造の友桝飲料(佐賀県小城市)を傘下に持つ友桝ホールディングス(同)は、清酒醸造のハクレイ酒造(京都府宮津市)を10月5日付で買収した。創業家から全株式を取得した。中西哲也代表取締役は今後も会長として経営に参画する。同社は1832年創業。山田錦を使用した「香田」、湧水を使用した「酒呑童子」を主力とする。日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)の国際線ファーストクラスの機内サービスに採用されるなど高い評価を受けている。後継者難だった。友桝HDは老舗ブランドの価値を最大限活用し、伝統の中に現代に即した新たな付加価値を付与し、新しい酒文化の創造につなげる。
佐銀ベンチャーキャピタル投資事業有限責任組合第三号/シーアンドサガダイニング
佐賀銀行が出資し、佐銀キャピタル&コンサルティング(佐賀市)が運営する佐銀ベンチャーキャピタル投資事業有限責任組合第三号(同)は、香港で佐賀県食材を提供する飲食店「佐楽(さら)」を運営するシーアンドサガダイニングに資本参加した。1460万円の第三者割当増資を引き受けたほか、3500万円の優先株を引き受けた。金額総額は4960万円。無担保普通社債を含めると7860万円。同社は2017年11月設立。石井裕之氏が社長を務める。2018年4月にグランドオープンする。「佐楽」を活用し佐賀県産品の販路拡大につなげる。
2017年
佐銀ベンチャーキャピタル投資事業有限責任組合第三号/AUTHENTIC JAPAN
佐賀銀行が出資し、佐銀キャピタル&コンサルティング(佐賀市)が運営する佐銀ベンチャーキャピタル投資事業有限責任組合第三号(同)は、人命救助機器「ヒトココ」を製造・販売するAUTHENTIC JAPAN(福岡市)に資本参加する。2016年9月30日付で1500万円の優先株を引き受けた。同社は2012年設立。「ヒトココ」は親機と子機からなる無線通信機器の端末に固有のIDを付与し、親機の液晶で子機の位置を表示したり親機で子機を見守ることができる装置。自然災害、山岳遭難などの非常時や高齢者の徘徊対策、子供の安全対策など日常生活の場面での活用が期待されている。(発表は2016年9月28日)
佐銀ベンチャーキャピタル投資事業有限責任組合第三号/インプルーブ
佐賀銀行が出資し、佐銀キャピタル&コンサルティング(佐賀市)が運営する佐銀ベンチャーキャピタル投資事業有限責任組合第三号(同)は、レンタルピットネットワークサービス開発・運営のインプルーブ(福岡市)に資本参加する。2016年12月16日付で約1500万円の優先株を引き受けた。同社はカーユーザーがインターネットのサイトを介して自身で購入した自動車備品を、提携自動車整備工場の「作業場」や「工具」をレンタルして整備できるサービス「ゴーゴーガレージ」を展開している。(発表は2016年12月26日)
2016年
巨樹の会/埼玉県厚生農業協同組合連合会
新武雄病院(佐賀県武雄市)などを運営する一般社団法人巨樹の会(同)は、久喜総合病院(埼玉県久喜市)、熊谷総合病院(同県熊谷市)を運営する埼玉県厚生農業協同組合連合会(JA埼玉県厚生連、同)から久喜総合病院を4月末日までに譲り受ける。医療機能や500人程度の職員を引き続き雇用する。一部報道では金額は数十億円程度。対象病院は310床で外来患者は1日約500人、入院患者は200人前後。熊谷総合病院については社会医療法人北斗(北海道帯広市)に譲渡する予定。JA埼玉県厚生連は赤字が続いていた。自主再建を断念し、組織の解散も検討する。
佐銀ベンチャーキャピタル投資事業有限責任組合第三号/ファブスコ
佐賀銀行が出資し、佐銀キャピタル&コンサルティング(佐賀市)が運営する佐銀ベンチャーキャピタル投資事業有限責任組合第三号(同)は、電材卸売業のファブスコ(福岡市)に5月31日付で資本参加した。3000万円の第三者割当増資を引き受けた。同社は2011年設立。省エネ電材の卸売りを主業とし、新事業として電気自動車充電インフラ事業に取り組んでいる。充電設備の設置者向けに設備の設置と運営をサポートする事業と、充電設備の利用者向けに会員になることで多くの場所で充電できる利便性を提供する会員事業を今後展開する方針。(発表は2016年5月31日)
佐銀ベンチャーキャピタル投資事業有限責任組合第三号/ウミーベ
佐賀銀行が出資し、佐銀キャピタル&コンサルティング(佐賀市)が運営する佐銀ベンチャーキャピタル投資事業有限責任組合第三号(同)は、ニュースサイト、スマートフォンアプリ開発・運営のウミーベ(福岡県北九州市)に7月27日付で資本参加した。第三者割当増資を引き受けた。同社は2014年8月設立。「釣り×テクノロジー×デザイン」をコンセプトに、釣り人向けのニュースサイト「釣報」やスマホアプリ「ツリバカメラ」の開発・運営に取り組んでいる。(発表は2016年7月28日)
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