tohoku M&A

東北地方のM&A

東北地方の経済

東北(青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島)は1990~2009年にかけて農林水産業、鉱業、製造業、建設業、卸売・小売業、運輸・通信業等が減少傾向にあり、一方、不動産業、対家計民間非営利サービス生産者等が増加傾向にありました。これは全国とほぼ同様な傾向でした。平成23年の東日本大震災により一時的に東北経済は落ち込んだものの、その後被災地での建設業等は大幅に活性化しました。生産業では「電子部品、デバイス、電子回路」「情報通信機械器具」「木材・木製品」は全国比的に高い水準にあります。

東北地方の人口は全国と比較しても高齢化率が高く、今後さらに増加傾向に推移すると予想されています。

東北地方の各県別のM&Aはこちらから

東北地方のM&A事例

東北地方のM&A - 2018年

 
2018年の東北地方のM&A件数はトータル125件で、過去最高の件数を記録しています。買手、売手とも東北地方内のM&A案件は34件、買手が地域内、売手が地域外のM&A案件が39件、買手が地域外、売手が地域内のM&A案件が52件でした。東北地方の企業が買手となった73案件を業種別にみると、投資ファンドを含む「その他金融」が19件でトップ、第2位は「陸運業」18件、第3位「小売業」9件でした。複数案件の買手とした登場した企業は、カメイ、磐栄ホールディングス、ジー・テイスト、七十七キャピタル(ファンド)、東北大学ベンチャーパートナーズ(ファンド)などです。

トータル125件中、2018年の金額トップ5は、
 
      • 1位  約171億円
        情報通信工事大手のミライト・ホールディングスは、東北地方を中心とする同業のTTKを株式交換により買収した

 
        • 2位  約109億円
          デンソーは、パイオニアの孫会社でファクトリー・オートメーション(FA)事業の東北パイオニアEG(山形県天童市)を買収した。同じく全額出資子会社の東北パイオニア(同)から109億円で全株式を取得

 
        • 3位  約50億円
          海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構、東京)などは、慶応義塾大学発ベンチャーで新世代バイオ素材開発のスパイバー(山形県鶴岡市)に資本参加した。総額50億円の第三者割当増資を引き受けた

 
        • 4位  約20億円
          MSD企業投資(東京)が運営するMSD第一号投資事業有限責任組合(同)は、産業廃棄物処理事業のユナイテッド計画(UK、秋田県潟上市)を買収した。20億円の第三者割当増資を引き受け、約60%の株式を取得した。

 
        • 5位  約18億円
          OCHIホールディングスは、三菱ガス化学の孫会社で冷熱環境器材販売の太陽産業(仙台市)を買収した。同じく全額出資子会社でキシレン樹脂製造・販売のフドー(横浜市)から約18億円で全株式を取得する

 
という結果となりました。

東北地方のM&A - 2017年

 
2017年の東北地方のM&A件数はトータル89件でした。買手、売手とも東北地方内の案件は27件、買手が地域内、売手が地域外の案件が16件、買手が地域外、売手が地域内の案件が43件でした。東北地方の企業が買手となった43案件を業種別にみると、投資ファンドを含む「その他金融」が28件でトップ、第2位は「サービス」4件、第3位「その他販売・卸(総合商社や食品・医薬品卸以外)」3件、「ソフト・情報」3件でした。複数案件の買手とした登場した企業は、カメイ、宮城生活協同組合、七十七キャピタル(ファンド)、いわぎん事業創造キャピタル(ファンド)、東北大学ベンチャーパートナーズ(ファンド)、一般社団法人MAKOTO(ファンド)です。

トータル89件中、2017年の金額トップ5は、
 
        • 1位  145億円
          ウエルシアホールディングス(東京都)は調剤薬局経営の丸大サクラヰ薬局(青森県)を買収

 
          • 2位  129億円
            海信集団(ハイセンス)グループの青島海信電気は東芝の全額出資子会社でテレビ製造・販売の東芝映像ソリューション(青森県)を買収

 
          • 3位  249億円
            臨床検査受託のE-BONDホールディングス(埼玉県)は傘下でソフトウェア受託のアイソプラ(岩手県)を通じてソフィアホールディングス(東京都)を買収

 
          • 4位  23.6億円
            リンガーハット(東京都)は幸楽苑ホールディングス(福島県)から京都工場を譲り受ける

 
          • 5位  22.5億円
            メディカルシステムネットワーク(北海道)は保険調剤薬局経営のアポテック(青森県)を買収

 
という結果となりました。

東北地方の過去の案件

(東北地方の公表ベースのM&A件数推移)
東北地方の公表ベースのM&A件数推移

買手(当事者1)、または売手(当事者2)が東北地方の企業のM&A件数を集計

出所:レコフM&Aデータベース

過去の主な大型案件

公表日対象会社金額
2018/5 ミライト・ホールディングス/TTK
情報通信工事大手のミライトホールディングス(東京都)は東北地方の中心とする同業のTTK(宮城県)を買収し完全子会社化。両社は総合エンジニアリング&サービス会社として事業領域の拡大等を進めている。
171億円
2016/7 村田製作所/ソニーグループ電池事業分割会社
村田製作所(京都府)はソニーの全額出資子会社のソニーエナジー・デバイス(福島県)の電池産業、中国とシンガポールに属する製造拠点、販売拠点等を獲得。
175億円
2014/12 コカ・コーライーストジャパン/仙台コカ・コーラボトリング
日本最大のコカ・コーラボトラーであるコカ・コーライーストジャパン(東京都)はカメイの子会社である仙台コカ・コーラボトリング(宮城県)を買収し完全子会社化。コカ・コーラ製品の年間販売数量は約3億ケースとなり、日本のコカ・コーラシステム全体の約50%に達する。
103億円
2013/11 やまや/チムニー
酒類販売のやまや(宮城県)は東証2部上場で居酒屋大手のチムニーを買収。同社は海鮮居酒屋築地「はなの舞」など約700店舗を経営している。
143億円
2011/6 アークス/ユニバース
食品スーパー大手のアークス(北海道)はユニバース(青森県)を買収し完全子会社化。売上高合計は4061億円となり当時同業1位のライフコーポレーションに次ぐ2位の規模となった。
129億円
2010/9 東京電力、関西電力等9電力会社など/日本原燃
全国9電力会社などは原子燃料サイクル事業の日本原燃(青森県)への出資比率を高めた。筆頭株主の東京電力は1304憶5400万円を引き受けた。
4000億円
2008/5 荘内銀行/北斗銀行
荘内銀行(山形県)は北都銀行(秋田県)と共同持株会社を設立。預金量合計約1兆8000憶と当時東北地方で6番目の規模となった。東北での県境を越えた金融機関の再編は初めて。
138億円
2006/12 ギガスケーズデンキ/デンコードー
当時家電量販店6位のギガスケーズデンキ(現ケーズホールディングス)は同業9位のデンコードーを買収し完全子会社化。売上高でコジマとケーズデンキを上回り業界4位に浮上。
160億円
2006/8 GMOネットカード/ジャストなど13社
GMOインターネットの子会社でインターネット総合ファイナンスサービスGMOネットカード(旧オリエント信販、東京)は個人向けローン事業のジャスト(青森市)、ジャパン(仙台市)、三愛信販(山形市)など13社(いずれも東北地域)を買収。
266億円
2006/4 セブン&アイホールディングス/ヨークベニマル
セブン&アイホールディングス(東京都)はヨークベニマル(福島県)を買収し完全子会社化。同社を食品スーパーマーケット部門の中核と位置づけ。
1489億円
2005/4 ゼビオ/ヴィクトリア(ジャフコ投資先)
スポーツ用品専門店のゼビオ(福島県)は当時同業5位のヴィクトリア(東京都)を買収し完全子会社化。手薄な首都圏を開拓し、当時同業1位のアルペンに迫る。
200億円

東北地方のレコフの実績

レコフの東北地方における主な実績を紹介します。 なお、直近の案件は機密保持上、開示しておりませんのでご了承ください。

公表日対象会社(ポジション)
詳細
2014/4アイリスプラザ/ユニリビング(売手FA)
生活用品製造卸のアイリスオーヤマ(仙台市)は、グループで通信販売のアイリスプラザ(同)を通じて、三井不動産の全額出資子会社でホームセンター(HC)運営のユニリビング(千葉県浦安市)を買収。アイリスオーヤマは2008年に仙台市地盤のHCダイシンを買収し、宮城県内で15店舗を運営している。大市場である首都圏に店舗網を確保し、売上規模拡大を目指す。
2014/3アークス/ベルグループ(仲介)
食品スーパー最大手のアークスは、岩手県地盤で同業のベルプラス(盛岡市)の純粋持株会社であるベルグループ(同)と株式交換方式により9月1日付で経営統合し完全子会社化。
2011/6アークス/ユニバース(仲介)
北海道食品スーパー大手のアークスは、青森県を中心に事業展開するユニバースを完全子会社化。売上高合計は4061億円となり、国内食品スーパーでライフコーポレーションに次ぐ2位の規模となる。
2008/5荘内銀行/北都銀行(買手FA)
山形県を地盤とする荘内銀行は、秋田県地盤の北都銀行(秋田市)と共同持株会社を設立し、2010年4月をめどに経営統合。預金量合計約1兆8000億円と、東北地方で6番目の規模となる。東北での県境を越えた金融機関の再編は初めて。
2003/8イオン/サンデー(仲介)
イオンは、東北を地盤とするホームセンターのサンデーに資本参加。大株主の吉田興産協同組合などから株式20%を約10億円で取得し、同組合と同率の筆頭株主となった。スーパーとホームセンターを組み合わせた新しい流通業態「スーパーセンター」を東北地区で共同展開。
1998/4倉元製作所/ナンパックス(仲介)
倉元製作所は、精密スプリング製造販売のナンパックス(長野県諏訪市)の全株式を取得し、異業種へ進出。

選ばれる理由

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    創業1987年の老舗

    レコフは日本にM&Aという言葉が広まる前から創業している歴史あるM&A助言会社で、豊富な実績がございます。

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    業界トップクラスの
    成約件数実績

    創業以来、1,000件以上の案件の成約をサポートして参りました。M&Aブティックの草分けとして様々な案件に携わってきた経験を蓄積し、新たなご提案に活用しております。

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    プロフェッショナルが業界を長期間担当し精通することにより、業界の再編動向、業界を構成する各企業の歴史や戦略、トップマネジメントの人柄に至るまで、対象業界に関する生きた情報を把握しております。

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